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環境動向を先取りし、情報を公開し、
社会的責任を果たします。 |
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当社は、化学物質の適切な取扱いによる安全衛生の確保や水質・大気汚染の防止活動を推進してきました。さらに環境負荷化学物質として特にオゾン層破壊物質の全廃活動を1988年にスタートし、1992年に全廃を達成しました。この活動に対して、アメリカ環境保護庁の「Best-of-the Best成層圏オゾン層保護賞」を受賞しました。 |
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以後、塩素系有機溶剤3種(トリクロロエチレン、塩化メチレン、テトラクロロエチレン)を全廃対象物質に指定し、1998年度末に全廃を達成しました。
今後は、化学物質の排出量や移動量の正確な把握と同時にその情報を公開していきます。さらに、環境負荷低減のために環境動向の先取りを行ない、禁止物質・削減物質を定め、削減活動に積極的に取組みます。 |
環境負荷化学物質の使用・排出削減
削減活動の推移を以下に示します。地球温暖化物質(PFC類 ※1)排出削減活動については、1997年度の排出量を基準に2000年度排出量20%削減、2010年度排出量60%削減を目標に推進する計画です。 |
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(※1) PFC類:パーフロロカーボン類。地球温暖化防止京都会議で指定された地球温暖化ガスの1種類。
(※2) GWP:Global Warming Potential 地球温暖化への影響度合いを表す指数。CO2ガスを1とする。 |
PRTRへの対応
PRTRとは、「環境汚染物質排出・移動登録/Pollutant Release and Transfer Register」の略称で、環境汚染の恐れのある化学物質が、どのような排出源からどの程度環境中に排出されているか、というデータをまとめたものです。当社では1998年度に初めて経団連によるPRTR調査の方式に則って、全社的調査を実施し、その結果を日本電子機械工業会に提出しました。当社は、PRTR指定の179物質のうち24物質を使用しています。右に'97年度の当社における排出・移動量データを示します。 |
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化学物質管理基準の制定・電子管理システムの構築
電機・電子関連工業会5団体による「電機・電子業界におけるPRTRガイドライン」指定の化学物質(179種)を含め、自主的に環境負荷化学物質を約250種定めました。250種の物質を下表の様に分類しそれぞれについて管理の基準を設け、適切な管理活動を展開しています。
また、購入した化学物質約5000種もすべて管理していきます。これらの管理を効率的かつ精度よく実施するため、電子管理システムを1999年度に構築します。
セイコーエプソングループ化学物質管理分類 |
◆管理分類 |
◆管理内容 |
◆物質数 |
購入・使用禁止化学物質 |
購入、使用の禁止 |
132種(ベンゼン、
特定フロン 等) |
禁止目標化学物質 |
個別に全廃活動を立てて
全廃を目標に活動 |
9種(ECA類、
硫酸ベリリウム 等) |
使用量削減化学物質 |
対象物質の使用量を、
97年度比で2000年度
20%削減 |
33種(トルエン、
シアン化合物 等) |
排出量削減化学物質 |
対象地球温暖化物質のGWP
換算総排出量を、97年度比で
2000年度20%削減、
2010年度60%削減 |
4種(HFCs、PFCs、
NF3、SF6 等) |
PRTR対象化学物質 |
環境排出量のデータ把握 |
179種 |
全購入化学物質 |
購入量管理 |
約5000種 |
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