当社は、創業以来地域社会との共存を第一に考え、法律や条令の規制値を超える厳しい自主基準を設定し、公害防止の徹底を図ってきました。また、電池の要らない自動巻発電による腕時計や、従来のCRT型に比べ消費電力1/3を実現した省エネ型パネルトップパソコン、さらに時計技術をベースに発展した省パワー、省スペースの「エナジーセービング」電子デバイスなど、環境調和型商品を生み出してきました。
オゾンホールの拡大など地球環境の危機が顕在化してきた1980年代後半には、いち早く「フロンレス」を宣言し、海外を含めすべての製造工程から洗浄用フロンの使用全廃を実現しました。この活動で得られた技術やノウハウは、地域社会はもとより広く世界に公開してきました。このフロンレス活動を足がかりに、塩素系有機溶剤の全廃活動やリサイクル活動を進めるなど、環境活動のテーマ拡大を行なってきました。 |
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また、ISO14001に基づく環境管理システムの導入も1996年から実施し、本社・事業部および主要関連会社が1998年度までに認証取得を終了しました。
今まで厳しい自主基準で公害防止対策を進めてきましたが、最近の土壌環境問題の高まりを受け、過去からの塩素系有機溶剤の使用実績にもとづいて地下水汚染状況を調査しました。その結果4事業所で基準を上回ることが判明し、汚染浄化対策を2000年度を目標に最大限の努力を払い実施します。当社は、1998年を「第二の環境元年」と位置付け、地球環境保全という原点に立ち返り、「環境総合施策」をスタートさせました。この活動では、中長期的目標を明確に掲げるとともにグループ一丸となって全世界で展開しています。 |